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11面ある欄間の一つ「猪苗代湖を舞う飛天」=2026年4月6日午前10時54分、福島県郡山市喜久田町堀之内の龍角寺
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 福島県郡山市喜久田町堀之内にある真言宗豊山(ぶざん)派「龍角寺」で6日、欄間と天井画の完成を祝う落慶法要があった。欄間は木彫家でもある福島大学の新井浩特任教授(65)が9年前、天井画は日本画家の梅宮順子さん(49)が4年前から作り続けた大作だ。

 鈴木克信(かつしん)住職(68)が制作を依頼したのは、個展を見たのがきっかけだった。新井さんにとって欄間作りは初めてだ。

 2009年に建て替えられる前の本堂は400年ほど前の建造だという。「(次の改築までの)400年間、恥をかき続けるわけにはいかない」と覚悟を決めて引き受けた。

 題材に選んだのは、お釈迦さまが前世でシカやウシ、オウム、ウサギだったという物語「釈迦本生譚(たん)」。それに、「宇宙や季節を感じられるように」という要望を受け、飛天が春には桜、初夏には安達太良山、晩夏には猪苗代湖の上を飛ぶ様子などを描いた。

 欄間は全部で7枚あり、一部は裏面も彫ったので全部で11面、全幅で15メートルになる。1面当たり300万回の彫りを入れたという。

 鈴木住職が天井画を頼むきっかけになったのは、梅宮さんがインスタグラムに載せた絵だった。東京都八王子市の高尾山の近くに住むが、梅宮さんはもともと矢吹町出身で、「天井画を描いたことはなかったが、ふるさとからの願ってもない話だった」という。

 驚いたことがあった。寺の名前からして当然、竜を描くと思っていたが、「鳳凰(ほうおう)でお願いします。後はお任せします」という。戸惑いつつも自由に発想を広げ、3×5.5メートルの絵の中心に大地にしっかり根を広げた大樹を人生の象徴として描いた。

 落慶法要では寄進した檀家(だんか)ら183人の名前が読み上げられ、新井さんと梅宮さんには感謝状が贈られた。

 この欄間と天井画は、龍角寺に事前に連絡すれば誰でも見学できる。

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